WS-040 彩漆七弦琴
時代: 戦国時代  、 サイズ: 長さ 98cm×最大幅 8.5cm
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木製の細長い弦楽器であり、一半は断面が方形で中空であり、一半は断面が逆カマボコ形。上面の両端に穴が7つずつ穿たれていて、7本の弦が張られていたことが分かる(普通は5弦)。全体に黒漆を塗り、底面・側面及び上面の首側の部分に格子文・雲文・絡条文・人物狩猟文などからなる繁縟な紋様を描いている。一半の先端は獣面であり、眼・雲文には黄色漆が施されているが両側面には船に乗る人物が多数描かれ鳥が舞う中、魚を獲ったり楽器を打ち鳴らしたりする様が細緻に描かれている。

柄の部分をギターの様に左手で握って音階を調節し、右手に持った竹のバチで弦を叩くようにして演奏した。「筑」ともいわれる。弦楽器であるから弓で弾いたりつま弾くのではなくバチで打ち鳴らす楽器であり、野外でも携帯できる小楽器。唯一湖南省長沙王后墓から実物が出土し、宋代以降に失われた幻の楽器の形がようやくわかった貴重な品(その後数点出土)。始皇帝暗殺を決行しようとした刺客荊軻が燕の易水のほとりで見送られる時にこの楽器に合わせて別離の悲しみの詩を歌ったことは良く知られている。
琴は春秋戦国時代に湖北省や湖南省で流行した楽器で、獣面を表わす点が共通している。
楽器に青銅器を思わせる獣面が表わされていると言うことは、当時の音楽が青銅器を用いた祭祀と不可分の関係上にあったことを描かれた模様からもうかがえる。江蘇省連雲港の待其よう墓からこの楽器を撃ち歌舞する図が出土している。日本でも近年形状がわずかに相違する「筑状弦楽器」と称される品が古墳墓から出土している。
尭舜時代すでに奢侈品とされた漆器は少なく、又残存するこることは殆どなく2000余年経ても顔料の剥落が無く、往時の色釉が美しく残る古代の漆器は極めて貴重。逆カマボコ形の一半は木地が歪曲している。木は枯れて軽量。漢代の漆器製造では「成都」が有名であって宮廷の需要をも満たしていたと知られる。







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