CT-030 黄釉加彩騎馬女子俑
時代: 唐時代  、 サイズ: 高さ 41cm×横 27cm×奥行 10cm
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短衣(衫)の上に半袖の上着(半臂)をつけ、裾をはいて馬に跨る。右手は体側に垂れ、左手は手綱を掴むような仕草をする。頭巾様な被り物を付けた上に笠状の帽子を被る姿は類例を見ず、斬新な形制である。馬は前肢を突っ張り下を向いて口を開け、その背には雲文の飾られた鞍を負う。馬に乗る女性の姿には時代の気風が端的に示されていよう。淡い黄色の釉薬を施した上に、白・黒・朱で彩色するという新出の技法を逸速く採用し、魅力ある造型としている。隋と唐の初め頃は女性が外出するときには全身を覆い隠す為に被るべき羅が用いられていたが、高宗の永徽年間になって西洋のベールに近い網状の幃帽に変わっていった。幃帽は藤の蔓で骨組みを造り、平たくて薄い筵で覆い、女性がそれを被るときには周りの網に飾りを付ける。しかし開元年間以降は、胡帽が流行し、女性達は出掛ける時に化粧をして顔を隠さなくなった。
女性の姿には若々しい溌刺とした生気が溢れて前方を見つめる表情は明るい。髪型・化粧・服装などいずれも当時の貴婦人の間で流行したものであり、唐代女性のファッションを考える上でも重要な作品といえる。西安業者長年月秘蔵品。懇請により入手。
同類品が陝西省鄭仁泰墓(AD664)から出土しており、同時代の作品と知れる。それは陝西省歴史博物館の目玉であり、唐時代の騎馬女子俑を代表する名品として著名。埋葬した俑は単なる造型作品としてばかりでなく、宮廷をはじめとるす上層階級の人々の習俗を具体的に物語る資料としても重要。









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