CU-032 黄釉貼花鉄班蝶文合子
時代: 唐〜五代時代(9〜10世紀)  、 サイズ: 高さ 3.8cm×口径 6.5cm
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唐時代には香や薬を入れる合子が多く製作されている。この作品は同じ大きさの蓋と身を合わせ、蓋の甲を一段盛り上げた典型的な器形の合子。華北では唐時代以前の北朝時代末から白磁が生産されており、この合子も華北製とみられる。

蓋表は素地の技法で蝶を描き、鉄絵の斑点をうってアクセントとしている。また蓋と身の側面に一ヵ所づつある鉄斑は、この位置で蓋と身が合致する合印の役割をする。蝶文様は晩唐五代に流行する特徴的なパターンの一つ。

参照:CC-646
参照本:東京国立博物館 広田不孤斉コレクション 鑑賞陶器編









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