徳清窯。 東晋の徳清窯は黒釉磁器で知られている。 黒釉の掛かった古越磁は後漢代の浙江省北部産の黒釉陶の流れを汲むものと考えられるが、完成されたのはおそらく西晋代のことと推測される。 天鶏壺の形式も西晋代の鶏首壺・獣首壺に始まり、東晋になって把手のついたこの形が出来上がったもので、胴が筒型になるのは東晋末以後のこと。 参照:CC-693 、CM-047