CM-121 黒釉刻花牡丹文瓶
時代: 金〜元(12〜13世紀)  、 サイズ: 高さ 34cm×胴径 18cm
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一般に磁州窯の黒釉掻落しと呼ばれている典型作。鉄を含んで黒く発色する釉を被せ、文様の輪郭を線彫りした後、周りの釉を掻き落して文様を黒く浮き上がらせたもの。掻き落とす技法に関しては、北宋以来の白地掻落しや白地黒掻落しと同じ。ただそれらが掻落してから無色透明の上釉で覆うのに対し、これはそのまま焼成する。被せた黒地はそのまま黒釉として焼き上がるからである。したがって、掻き落された時の部分は、素地面が無釉の状態で露呈される。それでも土の色が意外に白いため、白地黒掻落しに近い効果を発揮する。山西方面で作られたという伝承がある。

参照 : CM-107








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