CC-336 澱青紫紅釉葵花形花盒・水盤
時代: 金〜元時代 、サイズ:高さ 19cm(花盒16×23cm、水盤 6.5×22.5cm)
価格: \
鈞窯。
稜花形状の植木鉢と水盤。両品とも内面には厚い澱青釉が掛けられ、幅広の口縁から外側面には銅呈色による濃淡様々、鮮烈な紅紫釉が表わされている。花盒すなわち植木鉢であり、底部に5つの丸い穴がある(通例5つか6つ)。水盤は如意頭形雲頭足といわれる三足。素地は鉄分の多いもので、赫褐色に焼きあがっている。底は芝麻醤油(黄褐色釉)を施す。

鈞窯の見所とされる「蚯蚓走泥文」が不規則にあらわれている。色釉の変幻の中に青空と霞が互いに映える美しさを連想させ、澱青釉と紅紫釉との対照が極めて美しい。こうした複数の釉掛けは宋・金代の青磁には見られず、鈞窯独特の施釉法である。底には両品とも「三」の数字が刻されている。「一」が最大、「十」が最小の寸法を表わしている。この種の花盒は宮廷を飾ったものと考えられており、おそらく清時代になってから彫られた「養心殿」「明窓用」という宮殿の名を刻したものがある。制作年代は北宋説・北宋〜金説・金説・元もしくはそれ以降と様々な説がある。花盒・水盤の揃いは稀少。
香港著名収蔵家旧蔵品。

参照 : CC-214









← 青磁 のページへ戻る