CS-142 三彩倚坐女子
時代: 盛唐時代(8世紀後半) 、サイズ: 高さ 31cm×横 11cm×奥行 13cm
価格: \
数多ある俑の中でも、最高にチャーミングな女子俑であり、女子俑の中でも最高位にランクされる坐俑。鼓型椅子に端座し、片足を膝に乗せ、袖部は白地に緑・褐釉をあしらった。褐釉の長衣と白地に緑彩の施されたショールを纏い、笙を持つ姿態を表わしている。ふっくらとした丸顔の髪・眉・眼には墨彩、髪飾り・頬には朱彩が施されている。彩釉の鮮やかな発色、造形の妙は例えようもなく華麗・上品。瑞々しい表情と気品に溢れている。単なる仕女ではなく、高貴な女性を表現したものであろう。いかにも繁栄を享受した当時の宮廷生活を偲ばせる。二十数年来の懇願・威しにより香港著名収蔵家より入手。
現在に知られる日本・欧米にある樹下美人式三彩俑の中でも恐らく一等にあげられる作品と思われ、優れた彫塑美が余すところ無く発揮されている。西安郊外貴族墓出土。

参照 : CS-097
参照本 : 世界陶磁全集J 隋・唐 、平凡社版 中国陶磁B 三彩







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