CS-111 褐釉双龍瓶
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 45cm×胴径 22cm
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三彩は幾種類かの色釉をかけわけたり塗りわけたりする手法であるが、それらの色釉を藍・緑・褐・など単色で用いた例も多い。口縁部を把手に象った龍が銜む形の瓶壷が隋から唐の前半にかけて種々ある。青磁・白磁・三彩、また把手が片側だけのものと、このように双把になったものなど。白磁・三彩陶に比べて褐釉を施した例は多くない。
この器形も鳳首瓶同様、西方に起源があり、遡ればギリシャに至る。漢・唐の墓の造営は、時の権力と産業を集中した大事業であった。そこに動員される人々の数と技術・費用は今日のビル建築や造船の比ではなかったはずである。








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