CJ-053 白掻落し牡丹文水注
時代: 宋時代(12世紀後半)  、 サイズ: 高さ 23cm
価格: \
磁州窯。
伸びた枝葉に咲く牡丹花を前後面平らに掻き落した平面的な感じの白掻落しで、素地の鉄分によって底が紫がかって見える。おちょぼ口の注口・柔らかな丸みの把手・全体の形姿など暖かみのある造型は近代的で印象深く、気楽な仕事ぶりながら、実に優れたデザインになっている。素朴な明るい作風の磁州窯は、特に日本愛陶家から親しみをもたれている。中国人は官窯は喧しく言うが、民窯である磁州窯には余り関心をかってもたず、その為我国には優品が将来されていると言える。宋代になってから、洛陽において牡丹の花が大流行を来し天下第一の花としてその珍しい数々の品種が珍重されるようになる。当時、情を寄せた詩歌が作られ欧陽修が洛陽牡丹記を作ったことは知られる。把手上部一箇所亀裂を修理。

参照 : CJ−017







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