CJ-046 白地線彫り魚子地虎文瓶
時代: 北宋時代(10世紀後半〜11世紀)  、 サイズ: 高さ 36cm
価格: \
登封窯。
立ち上がった虎は珍しいが、反対側に伏せてこれを窺う虎がいて両者が相応じている。撫肩と中程が張った美しい器形はいわゆる梅瓶型の祖形。登封河窯址でこの種の破片が出土する。
魚子の打ち方が丁寧で、総体整った気分がある。胴裾は蓮弁文とし、革を全面に配して広がりを持たせている。魚子の地文は唐代の金銀器によく見られる装飾で、北宋器の磁州窯でも暫々試みられており、北宋時代に入ったちょうど西暦1000年前後に始められたと考えられている。河南省においてはじめに創造され、やがて周囲の地域窯に流布していった。北京・故宮博物館院に高さ32cmの同品が知られるが本品は随分大型であり、かつ極めて珍しい品。
香港著名収蔵家旧蔵品。







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