磁州窯系。
片面の図柄は開光式(窓絵)の内に牡丹の花、片面には蓮の蕾・蓮の花・蓮の実・蓮の葉・慈姑の葉が束ねられ、童子がこれを持って遊んでいる。束蓮文には多子の寓意があることがうかがわれ、北宋時代後期
耀州窯青磁にもあらわされた図柄。白地に黒褐色で明快に文様が表わされたこのような白地黒掻落し技法の品は、庶民に人気があった。
磁州窯の白を欧米ではアイボリ・ホワイトと言っているが、大変良い呼び方であろう。新中国となってからの中国陶磁の膨大な出現により、素晴らしい名品・稀品を我国にももたらしているが、いつまでも昭和30年代前に紹介された陶磁を金科玉条とするようでは、美の発見はなしえない。現在は修武窯といわれている。香港著名収蔵家旧蔵品。 |