CJ-029 宋赤絵壷
時代: 金時代  、 サイズ: 高さ 19cm×口径 12cm
価格: \
磁州窯。
釉薬をかけて焼き上げた白無地の胴に赤で花模様を線描きし、緑は低火度で焼き付けている。絵筆の腹を使った生き生きとした筆の運び赤の発色が鮮やかでたっぷりとした白釉に映え、美しい仕上がりとなっている。花文の間には3羽、可憐な蝶が描かれ何とも愛らしい。宋赤絵は13世紀頃、華北の数ヶ所の窯場で作られたとされるが、その起源はまだはっきりしない。しかし中国最初の赤絵(五彩)である事は間違いない。塗蓋を付け、水指として最適寸法も嬉しく、茶室をさぞ華やかにするものと思われる。堅い灰色の土であって、高台の削りは深く厳しい。

我国には磁州窯の優れた蒐集があって、MOA美術館蔵。東京国立博物館蔵「白地黒掻落牡丹蝶文瓶」、MOA美術館蔵「白地鉄絵牡丹蝶文枕」は蝶が描かれた作品として知られる。しかし宋赤絵は碗がほとんどであって立体物は少なく、小壷が知られる程度であり、本品の如く大型品は稀少。磁州窯作品はいずれも宋代特有の端正な美しさ・清らかさを持ち、又どこか親しみ安さも感じられるのが愛される理由と言えよう。香港某美術館旧蔵品。







← 磁州窯のページへ戻る