三星堆の出土品の中で、ひときわ目をひくのが青銅の仮面である。獣面は筒状に飛び出た瞳、横に張り出した耳、眉間から上方に伸びる突起物が特徴的であり、同意匠の玉。中国の他地域に類例はなく、三星堆文化が中原の商周文化と違った精神世界を有していたことを物語っている。
全長6300キロメートルの長江も古代では今ほど長くなく、蜀の地は全長711キロメートルの下流の平原にあり、現在の四川省の省都成都も水の都と言って良いほどであった。蜀の平原とそれを囲む高原の民が生み出した独特な文明を四川文明と名付け、成都を中心とした蜀と重慶を中心とした巴、両者をあわせて巴蜀という。
銅器ほど注目はされていないが、近時独特の玉器出土も知られる。まさに銅面と同形状であり、白玉が土中により白濁変化している。 |