DK-485 饕餮禽獣文じこう
時代: 商代後期 、サイズ:高さ 35cm×横 31cm×奥行 13cm
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じこうのこうは元来角型の杯の意味だが、これは杯ではない。重々しい蓋を取り払って器の本体だけを見ると「い」という水指の形によく似ており、酒を注ぐ一種の銚子と考えられる。蓋の前端は、歯を剥き出した獣首を模り、獣首は巻角を持っている。蓋の背には伏龍、後端には牛首を付けている。それらの両側には顧首異獣が配されている。器身前部はきょう形に作っている。きょうは嘴が突出ており、中央に突稜が有り、器の前足はきょうの足の形になっている。きょう面の上下にはき文が、器身後部には饕餮文を飾っている。器体の後足は人面蛇身形である。
虎も蛇も猛禽もただの生き物でなく、その背後に不可測の力を持つものと思われ、したがって奇怪な動物の実在が信じられた。時代のあらゆる怪物を取り集めて凝縮し、その力を誇張した彫刻として見ると、不思議な必然性と活力を感じさせ、神話的色彩に富んでいる。器体裏底には4行10文字が陰刻される。類品は藤田美術館で重要文化財。

参照本 : 名宝清賞










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