DK-477 青銅鴟きょう尊
時代:商時代(前13〜12世紀) 、サイズ:高さ 38cm×横 25cm×奥行 20cm
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鴟きょうとはミミズクで、尊は酒の容器。この器種としては大型。頭の上の耳のように見えるのは羽角と呼ばれる羽。後頭部が蓋になっており、その上には小さな鳥と小型の龍が付けられている。胸前には蝉の文様、背後にも大きな饕餮文があり、把手の下にはミミズクの頭があるなど、全身に様々な文様が鏤められている。
鴟きょう尊は商代後期には時折見られる器種であるが、西周になると無くなる。商王朝の人と西周王朝の人では、ミミズクに対する観念が異なっていたのであろう。同品は安陽市婦好墓から1976年発見されている。
殷周時代青銅は「金」と呼ばれ、黄金と同じように貴重な金属であり、王や貴族以外は所有することが出来なかった。

参照本 : 悠久の美 中国国家博物館 名品展









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