DK-464 青銅鴟きょうゆう
時代:商後期(前11世紀)  、サイズ:高さ 26cm×横 22cm×奥行 17cm
価格: \

蓋と身でちょうど鴟きょう(ミミズク)が背中合わせになった様子を表現したゆう。蓋は大きな角が付いた饕餮面になっているが、両端に嘴が突出ていて、鴟きょうの頭になっている。身は頭部にき文、胴部に大きな鴟きょうの翼がある。この翼は龍がとぐろを巻いた形で構成され、その隙間に小鳥と小蛇が配されている。四本の獣足にもとぐろを巻いたき文が施される。吊手は双頭の鱗付龍を表現している。全体の地は雷文で埋めている。全体に光沢を帯びた褐緑色の錆が美しく、文様の彫りが深く、鋳上がりの良さを際立たせている。取っ手が付くことにより、青銅器鋳造技術の難度は増した。
鴟きょう形の銅器は、殷墟婦好墓の大型鴟きょう尊を初めとして商代後期に見られる。しかし西周時代以降は例がなくなる。古代中国の饗宴儀礼は尊崇の対象たる祖先たちに捧げられ、そこでは酒はこの作品のような容器に入れられ、儀式に参加する祖先の霊魂及びこの世の人々が、象徴的に或いは現実に飲む前に加熱用の三足の容器に移されたと見られる。こうした儀礼用の青銅器は古代においては非常に大切にされた財産であった。単に動物に対する畏敬の念を表現しているだけでなく、動物の持つ力を誇張することで神権と王権の威厳や神秘性を表現している。
出光美術館蔵の類品は重要美術品。

参照 : CK-046
参照本 : 泉屋博古 中国古銅器編 、 館蔵名品選A 出光美術館










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