蛇を踏みつける一頭の大きな牛に、二頭の虎が襲いかかる様を薄板から打ち出し、体表には細かな線刻を施している。一瞬の動きを捉え、動的に作られている飾り金具。 今の昆明近くのテン国の作品であるが、スキタイ文化の動物意匠の影響。テン文化では牛が突出した扱いを受けており、青銅器の装飾を開始した当初の段階は、その意匠の殆どが牛で占められていた。 参照 : DK-189 、 DK-320 、 DK-359