口縁が外に反り、底の深い鉢形の胴体に一対の把手と高台を付けたものを盂という。飲食物の容器として用いられるほか、沐浴用に用いられたことが知られる例もある。大型・小型例が有り、大小の差が大きく用途その他による使い分けも考えられる。
商後期から西周中期頃までに製作され、製作時間も短く類例も少ない部類に属する器形。正面中央と高台部に突稜、左右には獣面と龍文、肩部中央には獣面、左右には龍文を装飾。地は雷文で埋め、把手は龍首である。高台内底はあ斜線菱形文で中央に2文字銘がある。
白銅質であるため、局部にみられる緑錆との対比が美しい。周の発祥地、宝鶏市郊外墓出土。 |