DK-431 銅鍍金八花形鳥花文盤
時代:唐時代前期  、サイズ:径 26cm×高さ 2cm
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八弁の花形に成形された表裏2枚重ね盤。内底に団華文とひしくい(大型の雁)を、八弁の口縁には花草文を立体的に打ち出し鍍金する。文様には生動感があり、鏨使いも力強い。器は高台まで一体になり、口縁に嵌め込んで固定する。上流階級の屋敷で果華を盛り分けるなどして使用された器と想像できる。同類の銀盤も知られる。文様部分にのみ鍍金をのせるのは唐時代銀器の常套手段でもある。
安禄山は胡国好みの玄宗皇帝や楊貴妃の寵愛を受け、下贈される食事は全て金銀器に盛ってあったという。「安禄山事蹟」にはその邸宅と共に賜った器具調度の目録が記されているが、金銀珠玉の製品がずらっと並び、あたかもわが正倉院の「東大献物帳」を見ているようである。

参照 : DK-401








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