器腹四面には鳳凰文が装飾され、立耳が付き四足は鳥である。器の部分が浅めで脚がその割りに長いところに、西周前期の少々遅くなった時期の特色が出ている。器の四隅と各面の中央を飾る鰭が様式化し、F字状をなす点も同時期鼎の特徴。鳳凰文の地は渦文で埋める。表面は緑色でこれに赤錆と緑錆の斑点が古銅器の魅力を増している。方鼎の中でも鳥足は稀少。鳥は鉤上の嘴を持ち、強く鋭い爪で直立する。腹部と底の外側に煤がついた方鼎も見つかり、神々や先祖の霊に供える肉を煮るのに用いられたと考えられる。古銅器は上古に初めて九鼎を鋳造して以来、久しく建国を象徴する宝物であり、陶磁器・玉器より重要文物であった。
西安郊外宝鶏銅器収蔵家旧蔵。ブランテージコレクションに同品が知られる。
参照 : DK-414 |