鈕は伏獣形。鏡背面に草花と戯れる蜂・蝶を配した間に鳳凰とさん猊を交互に配する。外区には花枝文・飛鳥が描かれる8世紀前半の華やかな雰囲気に満ちた鏡背。肉厚であって緻密な青銅。表裏全体にうっすらとでる錆色も美しく文様の鋳上も優れ、稜角も鋭い優品である。
海獣の「海」という字は海馬・海石榴というのと同じように、「海のかなたの」という意味で、かける2匹と鈕の獅子を海獣と呼ぶ。
盛唐時代の鏡の文様は思想性が影を潜め、これに変わって人々の趣向を敏感に反映した。写実性・装飾性に富んだ図柄がもてはやされるようになる。中国の鏡の最後の最盛期が始まる(日本では飛鳥〜奈良時代)
参照 : DK-181 |