岩上に安坐する揚柳観音(水月観音)。化仏をあらわす冠を被り、丸い大きな火炎光背を負う。垂飾のついた首飾り、裳の襞は明瞭であり厳しい造型としている。 額は狭く、眉は鼻根から弓形に広がり、目はやや吊り目で二重瞼。鼻はさほど高くなく、鼻辰溝と人中(鼻と上唇の間の溝)の凹みを作る。顎は小さく、括れを一筋刻むなど、宋代彫刻を思わせる造型である。金時代は12世紀初め、女真族が中国北方に建国し120年間続き、1234年宋とモンゴルの連合軍によって滅ぼされた。 参照 : DK-240