油盞・灯柱・台座の三つの部分からなり、熊の母子が灯柱にあらわされている。同形状は低温釉の緑釉陶でも作られており、銅製品が実用オリジナルと知れる。全面鍍金を施し、熊の体表には羽毛を細彫りで、顔の表情は厳しい鏨が入り、台座には魚子地に花唐草が線刻され全て薄板銅の叩き出しで製作されている。
灯火器の遺品は戦国時代となって増え、いかなる形で光明を得るかということに様々な工夫が凝らされ、多様な灯火器が製作された。蝋燭の発明までにはまだ数百年を待たねばならず、灯盤に獣脂を置き、竹の砕片を縛ったものや、獣毛を捻じったものを灯芯に燃やして灯を得ている。明器の陶磁作品は多いが、本品は実用品で稀品。
参照 : DK-003 、 DK-185 、 DK-006
参照本 : 中国美術全集@ 工芸編 陶磁@ |