左手に水瓶・右手に香壺を持つ。山吹色の鍍金に輝く。
尖頭形の光背に背の高い本尊四脚座という、縦への伸長を志向する造型。立体感のある体躯で腰を幾分右に捻り、動きが出てきている。長身で細い。
光背の火焔・顔・衣紋には鋭く鏨が入り、全体メリハリの利いた作行きで美事な像としている。台座正面の銘文は「正法永傳」、左右は花枝を線刻する。光背・台は取り外しが出来る。小金銅仏の多くは個人的な念持仏のため20cmを越える品は稀少。仏教伝来の時から現代に至るまで中国では長く仏像が作られ・拝されてきたが、盛んに造仏が行われ、信仰の熱意が示されたのは北魏から唐時代にかけての500年間であった。唐時代の仏像の形式は仏像にも人体の理想形を追求しようとしている。
参照 : DK-109 |