白磁 Page8Page7Page6Page5|Page4|Page3Page2Page1
CW-087 CW-088

白磁刻花魚文盤

白磁刻花蓮魚文碗
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 5cm×径 20.3cm
● 価格 : \

定窯 。
見込み一杯に蓮池魚を側面には波紋を片切彫りで表す。波間に泳ぐ魚は生き生きと表現され、全体が一幅の絵画・線の美としている。11世紀頃定窯が始めた「伏焼」技法による口縁の露胎部に当時被せられた銅覆輪がそのまま残り、資料的にも珍しい。純白細密な胎土、透明性の牙白色の釉調・流麗な線を駆使した片切彫の鮮やかな技法等全てに定窯の特色を発揮し、禁中の御器に相応しい品格がある。

参照 : CW-045
● 時代 : 北宋時代(11世紀)
● サイズ : 高さ 4.4cm×口径 11.6cm
● 価格 : \ 150,000

定窯。
波間を3匹の魚が中心に向かって躍る。手馴れた熟練技は生き生きと力強く片切彫りされている。伏せ焼きであって口縁に釉薬は無い。裏面の涙痕が定窯の魅力を増している。
魚文は北宋末期、定窯特有の形式であるが、やや略した魚の姿が親しみを見せる。御藻文はこの頃磁州窯・景徳鎮窯に広がり、元・明時代の工芸意匠に受け継がれていく。北宋後期の定窯の典型作。
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CW-085 CW-086

白磁印花双魚波涛文盤

白磁刻花蓮花文瓶
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 2.7cm×径 23cm
● 価格 : \

定窯 。
内底は荒れ狂う波涛の中を相向かい遊泳する怪魚が緻密に、側面には花唐草文が表現される。型押しがこれ程明瞭に抜けるのは極めて高度な技術を有するものであり、刻花以上に評価されるのも納得できる。
象牙色を帯びた釉色はあちこち文様部に溜まり、ぬったりとした釉の味わいが好ましい。裏面は涙痕が見られ、定窯の魅力を一層増している。二尾の魚は鴛鴦と同様に男女の情愛の深さを象徴している吉祥図柄。「伏焼」技法は11世紀定窯が始めたもの。器形も厳正であり、まず優品といえる。幾分厚手に造られている。覆輪は近時装着。

参照 : CW-070
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 23.5cm
● 価格 : \

定窯。
きめ細かい白い素地に牙白色の透明釉がかかる。胴には蓮花文が箆彫りされる。頸部の2箇所に2本づつの細線が刻される。北宋前半の定窯白磁の彫り文様は浮き彫り風蓮弁文等が中心であったが、後半になると浅い箆彫り風の刻花文に変わった。この時期に特有の流れるような箆彫りで流麗に表されるすらりと伸びた頸と真っ直ぐな高台のこの形を玉壷春というが、このような優美な形姿のものを造るのは定窯ならでは。器面には「涙痕」と呼ばれる釉の流れが見られる。整った器形は無駄のない美しさを感じさせる。

北京から南西200キロ、曲陽という町がある。959年宋が統一、北京と中原を結ぶ交通の要衝にあたり、商工業が発展。そのとき、町の名を高めたのが「定窯」である。隋唐の時代直ぐ近く「ケイ窯」では白磁が作られていたが胎土が厚く、日用雑器を作っていたに過ぎなかった。定窯の新しい工夫は胎土を薄く仕上げ、花や動物の文様を刻花・印花などで施したところにあった。これが評判となって、ついに朝廷直営・門外不出の窯に取り立てられる。宋の五名窯の一ついわれる定窯はこうして生まれた。形姿はデイヴィッドコレクションの至宝「澱青釉紅斑瓶」と同形状。
長年の交渉による中国某美術館流出品。昔から我国には定窯白磁の優品が将来されているが、又一点加えることができた。全体発掘による土銹。
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CW-083 CW-084

青白磁刻花唐子文瓶

白磁暗花龍文杯
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 16cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
いわゆる「太白尊」と呼ばれる形の瓶。口は短く作り、口縁端部は折り返し、体部は半球形で、底は平底。こうした形の瓶には蓋を伴わないものが多く、おそらくコルク状の栓が付けられ、酒瓶もしくは油瓶として用いられた。 胴には唐子蓮花文が一面に刻花で表され、余白には櫛掻文が施され、前後に立姿の唐子が表現される。緻密な線彫り文様である。釉調は淡い空色を呈しているが、彫られた文様の部分には釉が溜まり青が濃く、影青といわれる効果が著しく美しい。出光美術館蔵「青白磁刻花牡丹唐草文瓶一対」、サンフランシスコのグランデージコレクションに同形の作品が蔵されているが、唐子はおらず唐草文のみ。景徳鎮でも特に優品を製作した湖田窯の作品。
太白尊と呼ばれるのは清朝の磁器類で宋代のこれらについてはそう呼ばないが、正確に器形を表示しようとするとこの称が良いと思われる。古く遡ると漢代の灰陶にこの形の大作があり、宋代にはこの変形というべき吐魯瓶がある。類例の稀少な珍品。
● 時代 : 明時代成化(AD1465〜1487)
● サイズ : 高さ 5.4cm×口径4.7cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
胴面には瑞雲と2匹の龍が見込み中央には「天」が刻される。幾分クリームがかった白一色なうえ、彫りが極めて浅いためごく近くで観察しないと器面の文様は見えにくく、この装飾技法を「暗花」と呼ぶ。最も精緻で傑出した白磁の多くは明時代初期に生産されたが、特に永楽年間に造り出された白磁は「甜白」と称され高い評価を得ている。本品は成化時代の作品。景徳鎮珠山発掘品。
数年がかりで収蔵家秘蔵品を入手。類例を見ない逸品といえる。やがて全盛を迎えようとする明時代の五彩磁器への展開を暗示する作品。
「天」の一文字は豆彩龍涛文共蓋壷を始めとする作品に青花で高台中央に書かれるのが普通。磁質は精密。
明代に入ると景徳鎮の白磁は青花や五彩による装飾文様の背景に退かに見えるが、白いやきものの追求が終わったわけでないことが良くわかる。龍爪は4爪。底に青花(天)字銘豆彩龍文壷の珠山発掘資料龍爪は全て3爪か4爪。

参照 : CB-080 、 参照本 : デヴィドカタログ
● 別角度画像 → 唐子拡大底面 ● 別角度画像 → 底面内底龍文様

CW-081 CW-082

白磁鎮

青白磁菊花形合子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 5cm×横 8.5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
薄円盤状、肘を付き蓮根を持ち寝そべる唐子の周囲には台上に乗った慈姑・蓮花・亀が貼花されている。子孫繁栄を象徴する蓮と蓮の花を持つ意匠は蓮と連と発音が同じであり子孫が続いて生まれることを意味するばかりでなく、蓮は「華実斉生」すなわり花と実が同時に生じることから、早く子供が生まれることを寓意している。
宋時代陶磁の意匠、特に枕には意匠として多い。亀・慈姑も吉祥図柄。純白釉が立体物のあちこちに溜まり、透明感あるガラス状青色となり鮮やかな濃淡効果をあげている。
鎮にも筆架にも使われた品であり文人の机上をさぞかし明るくしたであろう清賞文房具。
※慈姑も水田栽培し、地下の球茎が食用になる。
● 時代 : 南宋時代(12〜13世紀)
● サイズ : 高さ 7cm×径 7.5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
景徳鎮の青白磁には小さな合子がたくさんある。我国の経塚などの中世遺跡からも多くの出土を見るように、形が小さく単純なので、輸出に真向きだったのだろう。本来は香料や薬品の容器として作られた。稜線は力強く引締まり、溝の釉溜まりの濃淡が魅力的である。北宋末期から南宋初期に合子は造られている。

参照 : CW-001CW-056
● 別角度画像 → 裏面拡大底面上面 ● 別角度画像 → 裏面拡大底面

CW-079 CW-080

白磁刻花蓮花文輪花盤

白磁盒子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 2.2cm×径 13cm
● 価格 : \

定窯。
見込一杯に大きく片切彫りで蓮花が表される。石炭を使い酸化炎焼成のため、ねっとりとした玉を思わせる潤いある牙白釉。口縁部は露胎。裏面には見事な涙痕が流れ、定窯独特の見所としている。
「伏焼」にする技法は11世紀頃定窯が始めたとされるが、この技法により薄手の器を何枚も一度に重ねて焼けるようになった。高台を下にして焼くと高温でへたりが生じやすいが、逆に口縁を伏せて焼成するとこれを防ぐことが出来るため、この窯詰法は重要な技法といえる。
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 9cm×径 14cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
盤上を蓮池に見立て蓮花・蕾・水草・鴛鴦を貼花し、鳥の曲げた首が鈕となるしゃれた造型。蓋・身には合わせ目用鋲円形が付く。盒子は化粧具・香料入れとしての用が主であり、高貴女性用具に相応しい。さすが端正な定窯であって、定窯独特のクリーム色を帯びた白磁釉が雅味を高め見る者の心を陶然境にさそう品格が有る。定窯の彫塑作品は少なく、又初出資料であり貴重。

参照 : CW-002
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CW-077 CW-078

白磁乳釘碗

青白磁唐子牡丹文瓶
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 7.5cm×口径 9.5cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
27個の乳釘と呼ぶ小丸貼付文を付けた立上がり部と、小さな高台へ向けて球状に搾む胴を持つ碗。胴部には刻花で唐草文を装飾。影青といわれる釉溜まりの空色の濃淡が美しい。胴部が同心円の筋目を刻す柳斗文の作品が多く、本作品は初見。
桃山時代作品「瀬戸擂座茶入」は、これを倣している。

参照 : CJ-035
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 35cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
口頸部は車軸口の梅瓶と呼ばれるそれらの大部分は南宋以後に降るものが多い。この瓶はもう少し古格があり、北宋まで上がると思われる。肩の張りが強くて全体に丸みがあり、文様の彫りも精細である。胴中央部には立姿の3唐子を、空間は蓮花唐草(雲気文)で意匠している。勢いある片切彫は流麗で素晴らしく、文様の凹部に厚く溜まり、美しい青白色となり、中国で影青と呼ばれる釉肌が魅了する。青白磁は時代が降るにつれて器胎は厚手となり、文様を型押ししたもの、貼付やイッチンによったもの、ビーズ珠のような連珠堆線を貼り付けて文様としたものなど施文法にも変化が出てくる。そしてその末に青花白磁、いわゆる染付が現れることになる。碗・皿類においても唐草文が多く唐子文は少ないため喜ばれるが、梅瓶においては特に稀少であり本品のように大きく唐子を施文する類品は少ない。全体に薄造りで軽量。優品である。
近時南京郊外墓で対にて出土であり、これほどの美品が入手できるのも新発掘の賜といえる。我国では立姿の唐子が表される梅瓶は京都法勝寺址出土品が知られる唯一の輸入陶磁(京都国立博物館蔵)。
景徳鎮の青白磁は中国各地に送られると共に海外にも盛んに輸出され、宋代景徳鎮の青白磁生産の活況は、海外への輸出に支えられていたようにさえ見えるほどである。
この梅瓶の形態を模倣したのが古瀬戸の瓶子で、頸部の竹節状の突帯や胴部に箆描で唐草文・菊花文・魚文等の装飾を入れている。しかし器形に鋭さが無くずんぐりとし、文様も著しく省略化されているのは模倣品の持つ宿命といえよう。宋代陶磁こそは古今東西にわたり人類が持つことの出来た最も美しい器物であったといえる。伝世の青白磁があるのは恐らく我国だけと考えられ、奈良の春日神社には獅子(国宝)が、和歌山の速玉神社には小皿がある。

参照 : CW-025CW-013
● 別角度画像 → 側裏面拡大底面内面 ● 別角度画像 → 裏面拡大底面

CW-075 CW-076

白磁八稜長頸瓶

影青釉刻花唐子文碗
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 17.5cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
出筋をもって全体を八稜に形成した簡素で厳しい造型の一輪指瓶。類品を見ない。
● 時代 : 北宋時代(11世紀末〜12世紀初)
● サイズ : 口径 21cm×高さ 7.3cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
流暢な刀法でもって3唐子・唐草を刻花している。薄作りで口の開いた浅い鉢に小さめの高台が付く。早いタッチの彫りには手馴れた技が感じられ、釉調も美しい。
● 別角度画像 → 側裏面拡大底面 ● 別角度画像 → 裏面拡大平置

CW-073 CW-074

白磁水注

青白磁刻花蓮花文盤
● 時代 : 唐時代
● サイズ : 高さ 9cm
● 価格 : \ 100,000

ケイ州窯。
唐の白磁というとケイ州窯であり釉自体の白さ、そして貫入が無い為にそこから異物の滲入により白磁の肌が汚染されることが無く、ケイ州窯の白磁の評価は更に高まることになった。万年壺を始めとする大型の白磁を求めた貴族階級が没落した後、白磁は一般社会の実用器を大量生産する方向に転換し、窯もカオリン質の良土に富む華北内邱の地へ窯を移したのがケイ州窯と考えられ、中唐代に近郊の白磁窯が統合発展してケイ州窯を作ったといえよう。そして晩唐にいたって同じ華北の曲陽に、定窯という白磁の銘窯を起こさせる事となる。硬質の優れた磁器であるケイ州窯は、その故に莫大な需要が寄せられ中国各地の遺跡、中近東や東南アジア・朝鮮・日本でも多くの出土を見ることがそのことをよく物語っている。寸法から水注のミニチュア・明器であろう。ちいさくとも精巧で気品があり、一般に愛好されているのが唐白磁・三彩のミニチュアである。
● 時代 : 北宋時代(11世紀末〜12世紀初)
● サイズ : 径 23.5cm×高さ 4cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
我国で前から世に知られるMOA美術館蔵(径20.4cm)重要美術品と同手で随分大きい。中央は横向きの蓮花、その周りには念じ花状の蓮弁が浮き彫り風に表される。釉色の濃淡も鮮やかで美しい。
見込み中心に蓮花の側面を刻し、それを中心に大胆に十一の蓮弁を配して刻し、動的なムードを示すのも気が利いている。日本流に言えば念じ蓮弁とも称すべきで、動的な瞬間の持続を意図するもので、その時代の工匠のすぐれた創意が見える。数有る窯の中でも最高級品を製作したことで知られる湖田窯の作品であり、宋代青白磁を代表する名作。口径に比して高台形が著しく小さく引締まった北宋代の形式。青味を含んだ白磁が青白磁であり、およそ北宋の西暦1000年頃に江西省の景徳鎮が作り出し、以後南宋・元時代には華南一帯の窯の基本の白磁となった。
近時景徳鎮窯郊外窖蔵にて対で出土。欧米に流れる寸前、我手できた喜びは大きい。
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CW-071 CW-072

白磁船硯滴

白磁稜花蓮花文盤
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 5.5cm×横 15.5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
笹葉型の船尾に腰掛け、手漕ぎする人物。船首には獲物の2匹の魚が魚籠に入れられている。なんと奇抜な造型か。船底に水を貯め船首から注ぐ水滴。
総体に透明釉を掛けているが、酸化焔焼成による定窯白磁独特の牙白色に焼き上がっている。定窯の白磁は世界に数多く散在するが皿・盤・椀が最も多く、続いて瓶・壺であり、本品のような造形品は稀。心和み、かつ上品な風格を持つのはさすが定窯であり、実用性・鑑賞性を備えている。

参照 : CW-046
● 時代 : 五代
● サイズ : 径 14cm×高さ 2cm
● 価格 : \

定窯。
口縁を大きく切り取って三稜花形とし、更に最も深く口縁を切り込んだ部分から内底面に向かって白堆線(白化粧土で引いた線)を施して器面を三分割している。釉は牙白色を呈し均一に溶けて、表面には上品な光沢があり精良で潤いがある。中央には箆彫と線彫で蓮花を魅力的に刻んでいる。薄作りで軽い。
各部の削りや施釉など全体の造りが非常に精緻で、形態も均整がとれている。小形の製品ではあるが、定窯白磁の最高クラスに位置づけられる。
この形状の盤は数点1985年西安市で出土。底面に「官」字の刻銘が施された品も有り、官営工房で製作されたとも、民間の窯で宮廷用に特別に作られたともいわれている。
ケイ窯が唐代晩期に衰退に向かい始めると定窯が唐晩期から大きく発展。五代・北宋代・金代(10から13世紀)にかけて華北を代表する白磁窯として繁栄した。3・5といた奇数の分割輪花装飾は晩唐に始まる新しい造形様式であり、金属器と同様の表現をしたのであろう。デイヴィッド財団に無模様同形皿が知られる。
定窯の窯跡は大谷光瑞も50人ほどの人を使い1ヶ月以上捜したし、外国人も何人か発見しようと努めたが徒労に終わり、昭和16年小山富士夫が発見した。
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CW-069 CW-070

青白磁女人枕

白磁印花唐子鹿文盤
● 時代 : 元時代
● サイズ : 高さ 11cm×横 19cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
肩肘をつき横臥する女性上に蓮弁茎の扇形台を取り付け枕とする。左右から中央へと窪ませた枕座は唐草を毛彫する。青白磁独特の形状枕であり人気渇望品。
底裏は、板起こしで布目が見られる。青く清澄な釉が滑らかに溶けあちこちに溜まり、鮮やかな濃淡効果を生み出すこよなく美しい影青の魅力である。独自の優れた造形感覚にあふれている。唐子が横たわり枕座を支える形式枕は影青にも定窯にも有る。素地は純白に近い白磁胎であり影青の最高級品を製作した湖田窯作品。
近時景徳鎮郊外窟蔵(穴倉)出土。

今日では青白磁は宋の景徳鎮製と誰でも知っているが、60〜70年前はこれを朝鮮のものと考えたり、汝窯・越州窯ではないかと言われた事がある。青白磁が景徳鎮の焼物である事をはっきりとさせたのは、1937年ブランクストンが湖田窯の調査をして以来である。景徳鎮の青白磁創成は西暦1000年頃と考えられており、それまでの越州窯の支窯として開かれ青磁を焼いていたのが白磁焼造主体に絞り込んでいった。新安海底引き揚げからの同品が知られる。

南宋時代の女流詩人・李清照の「酔花陰」に見られる玉枕と関連性があるものと考えられる。「酔花陰」で李清照が夫と離れて暮らしていた頃、一人寝の寂しさや夫に恋焦がれる心情を詠ったもの。
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 径 26.5cm×高さ 3cm
● 価格 : \

定窯。
内底は背に飾鞍を乗せ首輪を付けた七曜文飾りのある牡鹿を引く唐子と、後方には蓮実を持ち従う唐子を大きく配し、鹿の上には牡丹花と趙一の文字が刻された蓮花飾りの旗。四囲に丁子・宝珠・熨の吉祥文が空間や唐子の衣服には花文が意匠される。立上がり側壁は蓮花文と空間は鎮珠文を、下には雷文繋ぎ文を施す。華麗な文様を見事な立体感ある印花で表現している。恐らく趙氏の何らかの祝い図柄、特注品であろう。薄造り大型品の型押しは極めて高度な技術を要し、細部まで図様を明確に表すのは難しい。象牙色を帯びた釉色は最盛期定窯の特徴。惜しいことにまっ平らでなく、焼きによる凹凸歪みが生じている。定窯の胎土が極めて良質の磁土であり、可塑性も強く極薄い胎を作ることが可能で、薄造りはこの土のおかげ。
口縁部は伏せ焼きのため露胎。鐔縁に作られたこの盤は銀器の形成に倣ったもの。型押文様は片切彫文様よりも類が少なく、特別な意匠の製品を注文生産することから始まったと考えられており、本品もそのような特注品であって同図柄は恐らくないと思われる。如何にも宮中御器といわれるに相応しい特色を具備した定窯の遺品といえよう。
北宋時代後半の定窯は円熟した作品を生み出し、この時期の定窯は気品に溢れ多くの人々を魅了した。定窯の最盛期は政和・宣和の間(1111〜25年)に頂点に達した。近時南京郊外墓出土。

参照 : CW-018CW-055

● 別角度画像 → 後側側面底面枕座 ● 別角度画像 → 底面平置き拡大

CW-067 CW-068

印花鳳凰文盃

白磁浄瓶
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 4,5cm×径 9,3cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
CW-020 と同墓出土品。
● 時代 : 唐時代
● サイズ : 高さ 12cm
● 価格 : \ 120,000

軍持(ケンデイ)と呼ばれる銅製の仏器を写したもの。バランスの良い姿であり、灰白色の厚い素地に掛けられた透明釉は美しい。
ミニチュアであり、明器。

参照 : CW-030
● 別角度画像 → 底面拡大平置き ● 別角度画像 → 底面拡大

CW-065 CW-066

白磁蓮池水禽文盤

白磁鳥合子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 3cm×径 21,8cm
● 価格 : \

定窯。
低い高台が付いた平縁の盤。見込一杯に手慣れた筆勢ある箆彫と線彫で蓮花・鴛鴦が生き生きと一幅の絵画のような趣を見せる。表裏面の涙痕・表面の黒点、定窯の特徴も現れている。北京から南西に約200キロ「曲陽」の地において隋・唐の時代すでに「ケイ窯」があり白磁が作られていた。しかし胎土が厚く、日用雑器として使用されているに過ぎなかった。そこに新しい工夫をした定窯は、胎土を薄く仕上げ動物・花の文様を刻花・印花などで施した。これが評判となり、朝廷直営・内外不出の窯に取り立てられる。宋の五名窯の一つと言われる定窯はこうして生れた。
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 5,9cm×横 5cm
● 価格 : \ 80,000

景徳鎮窯。
蓋部は羽根を広げた鳥を貼付彫刻する合子。影青といわれる青白磁で愛らしい造形は初見。合子は嗜好品・化粧料・薬入れとしての用があった。

参照 : CW-002
● 別角度画像 → 底面拡大 ● 別角度画像 → 側面内部拡大

CW-063 CW-064

白磁貼花龍文瓶

白磁浄瓶
● 時代 : 元時代(14世紀前半)
● サイズ : 高さ 31cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
元代の景徳鎮では、青白磁のほかに枢府手と呼ばれる失透性の白釉の掛かった厚手の白磁も作られた。2本の線の間、胴部に瑞雲と共に駆ける龍を貼花で装飾した梅瓶。宋時代に隆盛期を迎えた青白磁器は元時代継承する形で生産が行われたが、宋代のものに比べて青味が強く、澄み切った透明感は失くなっている。体表面に鱗を線刻した龍は3爪で生き生きと勢いある表現がされている。元青花の出現を予感させる品と言えよう。高台も厚く全体肉厚に作られている。類品は見ず佳品である。
● 時代 : 唐時代
● サイズ : 高さ 10cm
● 価格 : \ 80,000

ケイ州窯。
白い素地に、良く溶けた透明釉が全面に掛かり、しっとりとして美しい釉調。玉壁高台はケイ州窯の特色。ミニチュアの明器。玉壁形の高台は唐代の9世紀前半に盛行し、9世紀後半には次第に衰退して、五代には見られないと言う。また、ケイ州窯もすべて良質白磁を焼成したわけでなく、精粗2種の製品が焼造され、唐時代後半、中国国内を始め世界各地に運ばれた。
「南青北白」と言う言葉どおり、華北は白磁窯が殆どであったが、華南にも白磁窯が存在したであろう可能性は考えられている。
● 別角度画像 → 後側底面拡大 ● 別角度画像 → 底面拡大

CW-061 CW-062

白磁龍耳壷

白磁銹花牡丹唐草文瓶
● 時代 : 唐時代
● サイズ : 高さ 27cm
● 価格 : \ 問い合わせ

ケイ州窯。
ギリシャのアンフォーラを始めとする西域の影響を受け、唐朝風に創造された器形。純白の透明感ある釉薬が全体を覆い、流麗且つ端正な美しさをたたえる。龍耳瓶は隋代に始まったと推測されるが、隋墓からの出土例は無く、かえって唐三彩のうちに多いので7世紀から8世紀にかけて造られたと考えられている。明器か祭器であって実用性の希薄な器形。ケイ州窯は、華北の白磁窯であり、唐代広く知られ越州青磁と並び称される。ケイ州窯の白磁には様々な器形があるが万年壷・四耳壷・竜耳壷など唐三彩と全く同形が多いことはその製作が唐代も早い時期からであることを裏書きしている。これまで中国の白磁は、唐代のケイ州窯に始まるとされてきたが、中国の調査により、北斉・隋に遡ることが分かった。盛唐の「国史補」にはケイ州窯の碗と端渓硯が天下の貴賤なく通用したとあり、また「茶経」には越州の青磁と比較して、雪の白さやの銀の質感に喩えている。

参照 : CW-028CW-057
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 15cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
吐ろ瓶とか太白尊と言われる形。定窯白磁に鉄絵文様のある極めて珍しいもので、大阪市立東洋陶磁美術館蔵重要文化財が同品として知られる(高さは17,3cm)。我国にある定窯白磁に鉄絵文様の品は、かって「定窯白磁黒花文皿」とのたった2つの例しか知られていなかった。
素地は純白に近い粘りのある白磁で、これに透明性牙白色の白磁が薄く掛かっているが、全体的にうっすらと灰色がかった感じがある。釉下胴全面に鉄絵具で牡丹唐草文を描き、これに刻線文を加えてあり、鉄絵具が薄いため文様の部分は淡い飴色。器形・施文技法共に同時代の磁州窯系でも行われたもので、両者の関連性を考えさせる。近時某地墓よりの出土であるが、これ程の優品が出現することに驚愕。入手できる喜びはひとしおである。「宋磁」の格調高く整った静かな気分を感じさせる佳品。重要文化財の方が幾分牡丹唐草文が密に描かれている相違がある。

※太白尊という名称は酒仙といわれた李太白が此形をした酒瓶に倚りかかっている図が良く書かれ、また工芸品に造られているから、何時の頃からかこの形の瓶を太白尊と呼ぶに至ったと言う。
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