白磁 Page8Page7Page6Page5Page4|Page3|Page2Page1
CW-059 CW-060

白磁黒掻き落し蓮池水禽文皿

青白磁印花文鉢
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 2cm×径 13cm
● 価格 : \

定窯。
つい近年まで定窯は殆ど白磁で、時に黒定・紅定を見ることがあるが、定窯白磁に鉄絵具で黒絵文様を描いたものは極めて稀であった。従来知られていた我国にある遺品は「蓮花文皿」と「牡丹唐草文瓶」(岩崎家→大阪市立東洋陶磁美術館)だけであった。が近時発掘により新資料が出現している。内面に鉄絵具で蓮池水禽文を描き、これに刻線文を加えてある。飴色に近い色合いがなんとも気品があり、やや粗い粘りのある白磁の素地は純白で、これに透明性牙白色の白磁が薄く掛かっている。伏焼きにより口縁部は露胎。同時代磁州窯との関連性をも考えさせる。定窯の特に優れたものが作られたのは北宋末の政和・宣和頃とされている。
現在世界のどの国でも一つの器は一つの匣鉢の中に入れ、窯詰しているが、北宋時代には器と器は5ミリと離れず、今日想像もつかないほど進んだ技術で窯詰をしている(今日の技術では一つしか入れられないスペースに7つ8つ入れて焼いている)。この窯詰方法は景徳鎮の青白磁も同様で宋と言う時代が如何に科学技術が進んでいたかということはこれによっても想像がつく。

参照 : CW-043
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 5,8cm×径 21,7cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
端反り。12陵の菊型の内面部に片切彫で牡丹花を手慣れた技で表現している。陵の突状線・牡丹文の刻に掛かる釉の陰影濃淡が影青独特の美しさを醸し出している。宋青白磁(影青)の技巧の極点に達したもので、精品と言える。土の腰の弱い定窯では出来ないものであって、影青独特の秘芸を物語り、清らかな釉色は青白磁の魅力である。影青製品にはまま見られる。高台内土見せに墨書き「陳」が残り所有者の名であろう。薄造りである。
牡丹は中国に於いて百花の王として好まれ、その容姿の豊かさ絢爛さから富貴花といわれ、また長安と並称される。古都である洛陽が牡丹の栽培で知られたため洛陽花とも言われる。唐の則天武后の頃に牡丹と言われるようになり、美人の喩えに用いられる。玄宗の頃には宮中に於いて牡丹の鑑賞が盛んになった吉祥花である。
器の口縁や胴に筋目、切込みを付け割り付ける装飾法を輪花装飾と呼ぶが、この装飾が行われ始めるのは隋唐時代になってから。晩唐時代になり再び始まり、五代には更に殷盛する。その曲線が織りなす心地よい律動感は、優雅で安定感の良い調和をもたらしている。

参照 : CW-035
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CW-057 CW-058

白磁刻花蓮花文輪花盤

白磁龍柄鶏頭壷
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 3,5cm×径 18cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
稜花形で側部が一段カーブを描く形。見込部におおらかでゆったりと伸びやかな蓮花文が箆彫で表現されている。象牙色の釉肌で涙痕と黒点の約束事が表裏とも表れ、湿潤でしっとりと魅力ある。伏焼きにより口縁には釉が乗らず、口縁に銅を巻いていた定窯は徽宗の好みに合わず「ザラザラしている」とけなされ急速に衰えた。と同時に宋も国力の衰えを見せ始め、北から攻め入った移民族「金」に首都を奪われ、職人も北の辺地に強制連行され定窯の伝統は途絶えた。また南に逃れた陶工は定窯の技術を各地に伝え、その影響を最も強く受けたのが景徳鎮であった。
● 時代 : 隋時代
● サイズ : 高さ 43cm
● 価格 : \ 問い合わせ

2本合わせた紐を寄せた把手の上部が龍首となって盤口を噛む。その反対側には鶏首頭が飾られ、古越磁の天鶏壷を思わせる。細長く把手も大きく見応えする造型と変遷するのは南朝から隋時代。注口は単なる装飾で、注口の役には立たない。左右の小さい丸耳は丸鋲でしっかりと留めた趣。同形品は幼くしてなくなった隋の皇女・李静訓墓出土の白磁天鶏壷(中国歴史博物館蔵)が知られる。天鶏壷は幾分の造型を変化させながらも400年ほど長期間作りつづけられた。南京博物院には青磁で同型品が知られる。
ギリシャ以来のアンフォラをはじめとする西アジアの宋磁瓶が投影しており、そのイメージをこのような形姿に仕立てた直した隋の陶工の創案があったといえよう。隋から唐時代には名だたる貴族は殆ど長安と洛陽の二都に集合していたといわれるが、本品も洛陽郊外墓出土を納得させる優品といえる。

参照 : CS-057CC-033
      平凡社版 「中国の陶磁5 白磁」 No.2
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CW-055 CW-056

印花双魚文皿

青白磁菊花形合子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 2cm×径 17,5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
定窯白磁は片切彫りの文様表現に始まり、同時期もしくは少し遅れ印花模様が行われている。素焼きの印模に押し当てて器体表面に文様を写し取る。鍔状縁には雷文、一段下には牡丹唐草文を巡らし、平内面には波文と双魚を完璧な抜けで表わしている。
伏せ焼のため口縁部は露胎(中国では芒と呼んでいる)。器形も厳正で、図様も細部まで明確に表れているのは定窯の胎土が粘り気を持ち、細密であるのと、牙白色の釉が薄く掛かっていることによるのであろう。宮中の御器に相応しい遺品。型押文様は片切彫による文様よりも類が少なく、特別な意匠の製品を注文生産する事から始まったと考えられている。二尾の魚もまた鴛鴦と同様に男女の情愛の深さを象徴しており、吉祥図柄。「伏焼」にする技法は11世紀定窯が始め、この技法により薄手の器を幾つも一度に重ねて焼けるようになった。ヘタリを防げるこの窯積め法は重要な技法である。

参照 : CW-020
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 9,5cm×径 13,5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

景徳鎮窯。
南宋になると北宋の青白磁と比べて青味が一層濃くなるのが特色であり、そのため菊花の浮文様は一層くっきりとしている。釉色が滑らかで肌合いが好ましい。青白磁を影青と呼んだのは中国人であり、釉が深く溜まると青味が増すので、この清冽な印象を捉えて言う。北宋前半に華南で焼かれ始め、江西省の景徳鎮窯はその代表的な窯であった。合子の小品は我国12世紀後半の経塚からかなり出土している。

参照 : CW-001CW-004
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CW-053 CW-054

白磁銹花牡丹唐草文

白磁刻花花文合子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 14cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
白磁胎の上に鉄泥を掛け、掻き落しの技法で文様を表わしたもの。肩と胴裾に二重の花弁文を巡らし、胴に牡丹花を置いている。同技法により、小盤・壷・枕などの作例が知られるが、いずれも典型的な定窯白磁に比べてやや粗い胎土であることが共通している。器形・施文技法共に同時代の磁州窯系でも行われたもので、両者の関連性を考えさせる好例。鉄絵具は黒く、白釉が縮れたため、点描風となっている。
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 11cm×径 11cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
蓋面は平滑で外面は傾斜する。蓋頂部に一輪の蓮花を、側面に蓮花唐草を刻花で表わす。蓋側面と底面近くに円形の鼓状の鋲文を、上方は16ヶ、下方は17ヶ貼付け一周突帯を巡らしている。まさに太鼓を表現したもので、用途は囲碁合子と考えられており、耀州窯・青花にも遺品が知られるが、定窯は初見。外面全体に施された釉は浅黄白色を呈し、透明で光沢を持ち、涙痕があちこちに表れ一段と定窯の魅力を増している(内面も全釉が施される)。定窯の胎土が極めて良質の磁土であることは良く知られている。この磁土は可塑性も強く、極薄い胎を作ることが可能で、薄造りのものが多いのはこの土のおかげである。釉は透明な灰釉で、この胎土によく適合するので貫入が少なく、ただ焼成が幾分酸化気味なので、釉色は微かに黄味を帯び、施釉のときに僅かに生じる釉むらのところにこの黄色の流れが見え、これを涙痕と呼んで賞味する。定窯初期の作品は木を燃料として還元炎焼成されたため冷たい灰白色の釉だが、10世紀後半頃から石炭が燃料として用いられるようになり、クリームがかったアイボリーホワイトに焼きあがるようになった。香港著名収蔵家旧蔵品。

参照 : CB-032
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CW-051 CW-052

白磁銹花蓮池水禽文豆形枕

白磁印花花文角盤
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 13cm×口径 23cm
● 価格 : \

定窯。
CW−050 と同墓より対で出土したもの。鴛鴦が大きく描かれ、蓮は花が咲くと同時に実をつける性質から早く子供が生まれることを寓意し、また蓮を蓮根と連れ合いの音通によって良縁を祝し子孫繁栄を願う意味があり、また蓮は泥の中に太い蓮根を張って増え、次々と花や葉が生い茂ることから、「本固枝栄」すなわち元がしっかりしていれば枝葉も栄えることの喩えともされる。五代・宋・金・元の時代、士大夫層の需要に応え数多くの陶枕が磁州窯系(いわゆる鉅鹿手)の窯で生産されたが、影響を受けた定窯でも本品の如く上手品が作られていたと知れる。
陶枕は永年にわたって副葬品説があったが、詩人など文献によって実用に供されたことが分かる他に結婚者用・吉祥用に使われた陶枕が存在することにより、単なる副葬品でないことが知れる。
二尾の魚と同様、鴛鴦は男女の情愛の深さを象徴しており、この2個の枕から士大夫貴族夫婦の墓であろう。
● 時代 : 北宋時代初期(10世紀〜11世紀)
● サイズ : 高さ 4,5cm×径 15,3cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
四角形で縁にも切り込みが施される。銀製の皿を写した型作りの盤は盤唐期の三彩・遼三彩にも造られている。白い素地にやや灰色味のある透明釉がかかり、型押しの文様は極めて細密。北宋末期に始まったとされる定窯の印花文に比べると少し古いタイプと考えられている。遼三彩にも似た形の角盤が見られるが、印花の文様が異なる。この時期の印花文のある白磁は南の長沙や、また華北の陵墓などからも出土するが器形はここ近年の発掘により知られる新資料。定窯の型押し印花文の優品は量産というより、特別注文品と考えられているが、先駆けという事になる。

参照 : 平凡社版 「中国の陶磁5 白磁」 No.53
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CW-049 CW-050

白磁蓮弁文碗

白磁銹花蓮池魚藻文豆形枕
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 7,5cm×口径 14,7cm
● 価格 : \

定窯。
牙白(象牙を思わせる白)釉の側面に二段の二重縞蓮弁文を内面見込みに双魚を彫り出した碗。波間を泳ぐ双魚は生き生きと、蓮弁は力強く片切彫りで刻される。伏せ焼きの露胎口縁部には、近年覆輪を被せている。定窯は皿に比べ碗は少なく、茶方に使える寸法の碗は稀少。宋代の碗は口が真直ぐに立ち上がるのを特徴とし、青磁には蓮弁文碗がまま見られる。隋・唐時代の「ケイ窯」に対し、定窯は花・動物の彫刻を施すという新しい工夫でもって評判となった。

参照 : CC-119
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 13cm×口径 23cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
定窯は白磁の名窯として名高く、その製品のほとんどは白磁であるが、ごくまれに鉄泥を膚に塗った黒定や紅定と呼ばれる品がある。それですら極めて珍しいのに、この枕はその鉄泥のスリップを薄く掻き落して白地に銹色の浮文様を表わしたもので稀有の品(安宅コレクションの重要文化財、白磁銹花牡丹唐草文瓶が名品として名高い)。
技法は黒定より少し薄めの鉄泥を膚の全面に塗り、まず錐彫で蓮・魚の輪郭をあらわす。そのあと今度は平鏨で文様を残して余地を薄く掻き落してゆく。文様はわずかな高まりをもって白い地肌の上に浮き上がる。そこで微黄色透明の定窯の白磁釉を全面に被せ焼き上げる。磁州窯の白磁黒掻落しの先駆と考えらている。側面は牡丹唐草文を透かし彫りとする何とも珍しい類例を見ない枕である。
近年までこの手の定窯は井上垣一氏所蔵「蓮花文皿」と安宅コレクションの瓶のたった二つしか我国では知られていないが、花唐草文で同技法の枕が太原の山西大学とアメリカのフィラデルフィア美術館にあり、小山富士夫氏が河出書房 昭和30年刊 「世界陶磁全集10 宋・遼編」と、雄山閣 昭和46年刊「陶器講座6 中国U 宋」 に紹介している。
磁州窯において優れた意匠の枕が日常的使用のために種々製作されたが、魚を巧みに描き細部を線彫りで細かく表す技量・意匠力はすでに定窯で完成されていることがわかる。
近年、開封郊外墓出土(定窯の珍品・優品が数点出土)とわかっており、香港著名収蔵家蔵品で新発表品。宋磁の醍醐味をここに最も端的に味わう事ができるとともに、入手できるこの時代に感謝したい。水を得た魚、魚心有れば水心などと言うが、「魚と水」は切り離せないことのたとえであり、中国語では「魚水情」と言い、男女の関係が緊密であることを示す。
※その後の調査により台湾収蔵家蔵品、海外オークション出品等、3点程定窯銹花枕は見られ、近時の発掘の成果は次々と新資料を提供してくれる。北方の地域では嫁入り道具の中に一対の陶枕を入れることが習慣になっている。
● 別角度画像 → 内側底面双魚 ● 別角度画像 → 側面上・底面拡大

CW-047 CW-048

青白磁透彫香炉

白釉印花龍文耳偏壷
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 10,5cm
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景徳鎮窯。
青白磁には異形の香炉が時々あるが、これも凝った意匠のもの。普通この時期の香炉は定窯や耀州窯・越州窯のものも含めて、高脚の上に炉体を乗せることが多く、本例もその式をとっている。
撥形に開く足を二段に重ね、下方の足には輪違文を透彫りし、軽快な形としている。この足に乗る炉体と火舎は合わせて一箇の球を形成しているが、その火舎の方の上面には金属のそれを思わせる斜線捩り状の透かしが細かに入れられている。器胎の厚みは2・3ミリしかないのでこの作業は非常に難しく、それが破綻も無く、また焼き歪みもせずに仕上がったのはやはりこの窯の胎土のよさであろう。
現在でもカオリンは陶磁器の原材料として世界一の名声を博しており、その埋蔵量は少なく見積もっても後1300年分以上はあるというのだから驚き。景徳鎮の町はいまでも窯の煙突が林立し、空は一年中煙で覆われており、1000年余続いてきた。
サンフランシスコ美術館蔵・旧ブランデージコレクションとして同意匠の香炉がつとに名品として知られる(世界陶磁全集12 宋/小学館)
● 時代 : 元時代
● サイズ : 高さ 16cm
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景徳鎮窯 枢府窯。
元時代陶磁の中で最もよく時代的特色を有しているのが偏壷であって、元以前には存在せず、以後の各時代の窯に於いても焼造されていない。偏壷は景徳鎮で焼造された青花と釉裏紅に多く、龍泉窯及び磁州窯でも少量ながら生産されている。両側面には瑞雲の中を駆け上る龍を、上から天幕のような如意頭文内には「枢」と「府」が印花で施される。両肩には大きくち龍が貼り付けられている。
明代に著された書に「枢府の字有る者を高とす」と記述されており、現代白磁の中でも「枢府」の文字を記したものが最上である事を明言している。卵白釉器とも称される枢府器は、明代初期に見られる永楽甜白釉の前身とみなすことができる。枢府器は印花(型押し)文様が主体であり、よく見られるものの一つに双龍文がある。また器の種類としては盤・碗・高足碗などといった小型の品が多い。口縁に僅かにソゲが有る。全体に湿潤による風化・白濁点が及んでいる。近時景徳鎮近郊窯遺跡より出土。
朝鮮南部の新安海底で発見された沈没船から大量の中国陶磁が引き上げられているが、その中で景徳鎮の青白磁と枢府器の占める割合は相当量に達している。偏壷は極少ないものであり、2003年9月ニューヨークオークションに於いて、世界に数点しか知られていない「青花雲龍文偏壷」が6億円余で落札されている。

参照 : CB-127
● 別角度画像 → 上部底面拡大 ● 別角度画像 → 側面底面拡大枢府

CW-045 CW-046

白磁蓮池魚文盤

白磁船硯滴
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 1,8cm×径 11,3cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
皿の見込一杯に箆彫りと線彫りで蓮池水魚文が表わされている。片切彫りの技法は極めて優れ波間に泳ぐ魚は生き生きと表現され、一幅の絵画・線の美となっている陶匠の技は驚嘆するものがある。釉調・色合いは評価の高い定窯の気品を存分に湛えている。裏面には涙痕と黒点の約束事もある。伏せ焼きであって近年覆輪を装着している。朱珠の中国陶磁といえる。定窯窯跡は1941年日中戦争真っ只中、小山富士夫によって発見された。そして20年後、新中国の考古学者によって科学的調査がなされた。
日本には12世紀以来、宋磁といわれる官窯・汝窯・龍泉窯・定窯など請来され賞玩を受けてきたが、宋磁全般に対する鑑賞が大いに高まったのは20世紀にはいってからで、古くからの伝世品の他に新しく中国から多くの名品が現在も流入。かって高嶺の花でしかなかったものが手の届く良き時代となった。世界には古来幾多の優れた工芸作品が生まれているが、中国のやきものほど、特に宋磁ほど人の心をとらえるものはないと言える。

参照 : CW-017CW-022
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 7,5cm×横 15cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
かまぼこ型編覆いを装備した笹葉平底の船に、編み笠・被り物をつけた人物が櫂を操る。船底に水を貯め、船首から注ぐ形式の水滴。船と人物とのアンバランスな寸法対比が微笑ましい。定窯の作品としては、初出資料。
宋時代の文人の高雅な芸術情趣と工匠の絶妙な工芸水準を表わしている。文房用具は実用性と同時に鑑賞性が強調され、場合によっては装飾品となるものもあり、精神的楽しみを得た。時代が下がって、元時代青花船硯滴が同形式硯滴として知られ、また香合で明時代青磁「トキヤ口香合」も有り、北船南馬といわれるほど船での往来が盛んであった身近な運搬船を取り上げ、硯滴とする発想の豊かさは流石である。
紹興の水路には、1000年余経つ今も、まさに同型の渡し舟が見られ、悠久の中国の歴史を感じさせる。
香港著名収蔵家より数年がかりで入手。

参照 : CB-043
● 別角度画像 → 平置き底面魚文 ● 別角度画像 → 裏側底面拡大

CW-043 CW-044

白磁蓮池水禽文盤

青白磁獅子水注
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 2cm×径 11cm
● 価格 : \

定窯。
ねっとりとし、玉を思わせる潤いの有る牙白釉といわれる肌に、番の鴛鴦を蓮池の中に描く。波涛・鴛鴦は極めて流麗な彫法であって、生きるが如しの写実感で、小気味の良いリズムがみなぎる練達の彫りである。常に二羽でいるという鴛鴦は、夫婦和合を寓意する文様であり、男女の情愛の深さ・子宝に恵まれることを象徴している。
伏せ焼きのため、口縁の釉薬を拭き取っており、後に金属の覆輪を施している。小品勿ら佳品である。

参照 : CW-033
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 20cm
● 価格 : \

景徳鎮窯。
シャープさと機能性を十分に備えた作品。胴はほぼ球形につくり、胴の上端には長く湾曲した注口が付く。口は円筒形を呈し、獅子形の鈕をつけた円筒形の蓋が被る。注口と把手の付け根には花形の飾りがあるが、他は無文。11世紀後半の紀年墓に類品があり、大英博物館にも承盤を伴なった水注が蔵されている。
景徳鎮窯の青白磁は11世紀後半にその製作が流行するが、青白磁というより白磁に近い作品(例えば著名な出光美術館蔵)が多く、本品の如く影青の美しさを際立たせた青白磁作品は稀少。獅子の姿は生き生きとしている。官窯に取り入れられていった元時代以降の白磁や、鮮やかな青花磁器も宋代白磁の基礎があって華開いた。宋白磁は全国の穴蔵から出土することが多く、長距離の運送により各地に到達したと知れる。本品も近時南京郊外墓出土品であって、1000年余りの時空を超え、無傷で今ここに存在することの不思議さを思わずにはいられない。

参照 : CW-012
● 別角度画像 → 平置き底面鴛鴦 ● 別角度画像 → 裏側底面拡大

CW-041 CW-042

白磁刻花蓮弁文龍口水注

白磁刻花蓮花文尊
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 20cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。11世紀前半の作品。
象牙白色の美しい焼き上がりの水注で壁画資料などから、もとは被せ蓋と承盤を伴なっていたと思われる。龍首形の注口は、祖型となった金属器の名残を感じさせる。肩と胴の蓮弁文は平鑿で削り出した鎬と線彫とで浮き彫りに表されており、ゆったりと、しかし厳しい刻は品格があって美しい。ギメ美術館に名品として知られる、肩が蓮唐草文で胴は蓮弁文の同類品が収蔵されているが全体形状、龍首の造作等はるかに本品の方が優れた作行きを示している。龍の口から嘴状の注口ののびる形式は、10世紀に生れたもので唐時代晩期「褐釉水注」が知られる。定窯は鉢・皿・碗が最も多く、洗・水注はやや少なく、大型の壷や瓶の類は極めて稀。佳品である。獅子紐の被蓋があったと遺品から知れる。白磁も青磁と同じく、中国人が創始した東洋独特の焼物であり、西洋人がこれに驚き、蒐集に熱中し、ついで何とかして東洋のような磁器を作りたいという競争が欧州各地に起こった。そしてドレスデンで初めて成功したのが1809年。中国では六朝時代から白磁は造られ西洋よりも1200〜1300年古いわけである。如何にも宮中の御器に相応しい特色を具備している。俗に我国では水注と呼んでいるが、中国では酒注として作られたもの。香港著名収蔵家旧蔵品。
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 15cm×口径 12cm
● 価格 : \ 問い合わせ

定窯。
広口の均斉のとれた壷。側面に唐草風の蓮花文が伸びやかに彫られる。焼き上がりも美しくアイボリーホワイトのよく溶けた透明釉はあちこち釉だまりとなり、黄色みの涙痕をつくっている。箆彫りは量産の手慣れた技が感じられ心地良い品格を醸している。極めて薄作りであって銀器をモデルとしていると思われる。銀器のもつ鏨の彫りと焼物の箆彫りの違い、自由自在に刻する陶工の心の余裕が偲ばれる。定窯の壷・瓶・水注の類は比較的少ない。このような厳正で引き締まった形をしたものは、北宋末の政和・宣和頃のもの。
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