CB-341 青花蓮池水禽文壺

時代: 元時代  、 サイズ: 高さ 23cm×胴径 24cm

価格: \

景徳鎮窯。
胴の三方に一番の鴛鴦を水元蓮池文の中に描く、当代の典型的な形の一つ。
鴛鴦は生き生きと表情に富んでおり、水藻と蓮花の誇張された形態が動きを感じさせ力強い。
青花には黒色斑文(ダミ)が現われており、この現象は外来のスモルト青料を使用していることが分かる。鉄銹が表面に表れている元の青花が明の青花、特に永楽や宣徳代のものと際立って違うのは青花による文様の部分が極めて多い所にある。つまりびっしりと青花文が描きつめられており、本例も同様。
珍しいのは内面3ヶ所にも大きく草花文が描かれている。日本伝世品。

江戸時代以前より日本に伝えられていたと思われる元時代染付としては、東京国立博物館に明治13年(1880年)田中芳男氏から寄贈された「青花魚藻文壺」と昭和48年(1973年)東京業者市場に出現した、現在重要文化財「青花魚藻文壺」が知られる。日本の蔵は中国美術に関しては特に底が深いと知れる。











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