景徳鎮窯。
デイヴィド財団の青花龍文象耳瓶一対の頸部に「至正十一年(1351)」の紀年銘があることから、元時代における青花磁器の存在が実証され、初期中国青花の様式研究が緒についたモニュメンタルな作品が知られる。八区に分け、牡丹唐草文・芭蕉文・鳳凰文・牡丹唐草文・龍文・唐草文・牡丹唐草文・雷文を密に描くのは同様であるが、主文の龍文様はデイヴィド瓶と相違し、暗花に似た龍文を白抜き、地を青料で塗り潰すことにより、一段と重厚さ・生動感溢れる作品としている。双耳は象耳。青料は濃艶な青翠で、釉の濃淡は深く艶やか。
この器形の遺品は、酒会壺・梅瓶等に比べて稀少。大型品は特に対で寺への寄進がなされることがあったとデイヴィド瓶の銘文からもうかがえる。胎は硬く緻密。
参照 : CB-143
参照本 : 世界陶磁全集L 遼・金・元 |