景徳鎮窯。
明の宣徳時期は宋代磁器の緑釉の黒味がかった青緑色を脱し、孔雀の羽のような翠緑の麗しい色調に達した孔雀緑釉を焼成した。この盤は孔雀緑釉を青花の上に掛けたもの。青花を用いて輪部を描いた魚藻文が黒色に変わり、黒と緑が重なって釉色と文様が巧みに結合し格別の味わいが出ている。4尾の魚は、青魚・白魚(似鯉)・鯉・ケツ魚(川メバル)。これらの魚名の各音は「清白廉潔」に通じ、その意を表している。
蓮の池に魚が泳ぐデザインは民衆好みで官窯作品にそぐわないと見る向きもあったが、十数年前の景徳鎮官窯の遺跡からの出土品によりその仮説が覆がえされた。
明代の官窯銘のなかでも、宣徳銘はずば抜けて端正能筆である。鹿児島指宿の薩摩伝承館に同品が収蔵されている。
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