景徳鎮窯。
長い胴と象耳が付いた頸を持つ。八区に分け、頸部は菱文・芭蕉文・鳳凰文・唐草文、裾部は唐草文・花唐草文・雷文を。胴面には前後に2区の魚藻文を描く。盤の形をした口縁を持ち、肩から張った裾窄まりの胴部、高い足が付くこの瓶の形式は古銅器を祖形とする。
この形状瓶は、デイヴィッド財団所蔵の高さ63cmの長瓶に「至正十年云々」なる元の年記を持つことによって、元の青花を解く最も重要な鍵となったことは著名な事実
魚の表情は豊かで喜びに満ちて見え、力強くかつ精緻な筆使いが力感溢れる形とよく適応し、青花技法草創期の活力を具現したいかにも元時代らしい雰囲気を持っている。イスラム圏から輸入されたコバルトで描かれているため濃く鮮やかな青色で、特に深いところは黒褐色の鉄銹斑が現れており、釉質は艶やか。
宋が蒙古の為に滅ばされて漢民族の文化が一時壊滅した元代にかかる重厚端正な焼物が造られた事は寧ろ以外であって、明代宣徳の器の如き明代に在っては比較的重厚であっても、之に比すればなんとなく弱いと感じられるほど。
インドネシア某島某寺伝世品。 |