景徳鎮窯。
CB-064 と同墓出土。コバルトを釉の呈色剤として応用した最初の遺例は、唐三彩に見られる藍釉であろう。しかしこれは低火度鉛釉における呈色にすぎず、美しくはあるが、荘重な色調には欠けた物であった。
元時代に至って初めて景徳鎮で高火度藍釉が焼成されたことにより、陶磁器の釉色に新たな一品種が加わったことになった。藍釉白花といわれる文様を白色のイッチン盛りで施す技法で製作され、藍色と白色が互いに映えて強烈な対比を見せている。この藍釉白花装飾は特殊な芸術効果をもった方法であったためか、元時代以降では明代初期の宣徳時期と清代雍正時期に僅かに少量のホウ焼が行われたにすぎない。元時代の清新な意匠を代表する一つ。惜しいことに全面使用擦れが見られるのは CB-064 同様(油を灰等を用いて洗い取る習慣のため)。
同品の大阪市立東洋陶磁美術館(安宅コレクション)蔵品は口径15.5cm。
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